にゃんとま~の放浪記

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【重要】『今年の4冊 大妻女子大学社会情報学部教授 田代洋一 市場主義との戦い』|日本農業新聞23日

(引用始め)(色付け、【超重要】【重要】、などは引用者による。また(引用者)とある場合も同じ)

【重要】『今年の4冊 大妻女子大学社会情報学部教授 田代洋一 市場主義との戦い』

 田代洋一大妻女子大学教授に、今年出版された書籍で、特徴的な本と自著の紹介をしてもらった。
 
 ◇
 
 日本はいま、TPP、震災復興、原発・エネルギー等の根本問題に直面しているが、その根底的・包括的な研究は未だしである。そこでまず翻訳を3点。
 
 P・ロバーツ・神保哲生訳『食の終焉』(ダイヤモンド社)は、利便性・低コスト・食肉化をグローバル大に追求してきた食システムが、自らの管理能力を超えて暴走しはじめ、病原菌という時限爆弾、地球規模での外部費用を抱え込み、一発触発で崩壊する危機に瀕しているとする。それは市場が駆り立てたものだが、経済力学に原因を求めるだけでは不十分であり、食料はたんなる消費財ではなく「我々が食べるもの」であり、人びとの食料に対する考え方を根本から改める必要があると説く。
 
 「ハーバード白熱教室」のM・サンデル・鬼澤忍訳『それをお金で買いますか』(早川書房)もまた、市場がなじまない生活領域まで侵食してしまったことに市場主義の問題性があるとする。健康、教育、公安、国家安全保障、刑事司法、環境保護、生殖等々は、お金で買えるが道徳的に買ってはならない。
 
 ではどうするか。サンデルは「市場がふさわしい場所はどこか」、「何が善か」についてコミュニティーで熟議すべきだとする。それに対してJ・スティグリッツ・楡井浩他訳『世界の99%を貧困にする経済』(徳間書店)は、米国の極端な格差社会化を踏まえ、市場は道徳的に振舞う性質をもたず、高水準の不平等をもたらすので、政治、社会によって導入されたルール・規制、国家の諸機関(規制官庁)、さらには国際的な制御と調整が必要だとして、コミュニティーよりも国家・国際機関を前面に打ち出す。
 
 市場(商品と貨幣)から経済学批判を説き起こしたのはマルクスだが、熟議か国家の規制かは別として、今や公共哲学や近代経済学の方が市場の欠陥に果敢に挑戦している。
 
 スティグリッツが説くことの真逆に位置するのがTPPだ。なぜなら、そのISDS条項は、多国籍企業の利益、市場の力を国家・国民主権よりも上に置くからだ。TPPという通商問題を、尖閣諸島問題を奇貨として、日米同盟問題にすり替えた民主党の虚妄を突いてきた孫崎享『戦後氏の正体』(創元社)は、米国にとって邪魔になった日本の権力(志向)者がことごとく失脚させられてきた歴史として戦後史を描く。
 
 拙著についてはタイトルだけ記すと、編著『TPP問題の新局面』(大月書店)でTPPの政治経済学を説き、『農業・食料問題入門』(同)で問題の歴史と現状をまとめ、共編著『復興の息吹』(農文協)で復興格差や土地利用型農業の復興の遅れを指摘し、『地域とともに生きる農協を目指して』(農業・農協問題研究所)で「広域合併農協内に小さな農協を創る」ことを訴えた。いろいろ書いてはきたがいずれも隔靴掻痒。岩盤を穿つような斬新で根底的な書の出現を切望している。

(引用終)

(引用者)※こちらでもこれらの書籍をみることができる⇒ http://booknews.ruralnet.or.jp/index.php?itemid=756

 概ね「穏当な」選び方といえる。M・サンデルにJ・スティグリッツを対置している点は妥当。「今や公共哲学や近代経済学の方が市場の欠陥に果敢に挑戦」はこの間のマルクス経済学の低迷の裏返しの表現。孫崎享『戦後氏の正体』については賛否両論があるものの、少なくとも戦後の日米関係史を独自の視角で「問題提起」したということは言える、と思われる。

●23日のトップページ⇒ http://bit.ly/12HekOa 携帯版⇒ http://bit.ly/12HekOc

【反新自由主義の砦】日本農業新聞:1部売り⇒①本社(台東区秋葉原2番3号)1F受付【反新自由主義のパラダイス】大手町JAビル地下1階農文協・農業書センター。バックナンバーあり。送付希望は03(5295)7410へ。 月極め(0120)101630http://bit.ly/H0rZIB
  1. 2012/12/23(日) 17:28:22|
  2. TPP
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